消化器内科での看護師の仕事内容

消化器内科の看護師は、口腔から肛門まですべての臓器に対する診療をサポートするのが仕事です。具体的には経鼻栄養チューブの挿入や抜去、検査値データの読み取り、患者の栄養管理などを行います。

消化器内科の看護師は、絶飲食となっている患者に経鼻栄養チューブによる薬剤投与や補液などの処置を施します。このチューブは、通称マーゲンチューブやマーゲンと呼ばれるものです。チューブを挿入されることは患者にとって苦痛を伴う行為なので、できるだけ患者が負担を感じない工夫が欠かせません。

また、検査値データの読み取りも消化器内科の看護師にとって大切な業務です。患者の申告だけでは身体の内部のことはわかりません。特に肝臓は沈黙の臓器とも呼ばれ、状態が悪化していても患者に自覚症状がないことが多々あります。そのため、臓器の検査値データの読み取りを行うのです。

消化器内科を受診する患者は、栄養不良に陥っている可能性が高いと言えます。中でも、がん患者は炎症や化学療法の副作用で栄養不良になりがちです。栄養管理が不十分だと免疫力が低下し疾患が悪化する可能性があるため、栄養管理が重要となってきます。

消化器内科の看護師はほかの診療科と比べて、関わる臓器の数が多いのが特徴です。場合によって、人工肛門のケアや退院後の装具指導なども行います。以上のことから、消化器内科で働くことによって、食事や排泄といった生活に欠かせない看護に携われるようになります。

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